次なのだが、今後の進め方の話になるので、まず私の話をきいて。

1. 次のトピック含め、以後何度か「rebroadcast」回がある
2. 私はこれを「重複だからオミット」するよりは、繰り返しを是としたい
3. 音声と音声説明に追加説明があるならそれを提示しつつ、私の note も独自の追加を入れたい

というのが方針。

さて。今回は前回の続きだね。ブログという形式だからというのもあるけど、やっぱり David さんは人を納得させるために量を投入しなければならないという、ここまでのポストをそのまま踏まえた振る舞いをしてるのがいいと思うんだよね。これでいいんだよ、何度も別の切り口で同じ話を繰り返すべきなんだ。そのうえで、今回の話ならではの追加ポイントはなんだろうか。なんか特に気になるとこある?

• 導入：学習性無力の教室版

  一律進度・一発テスト・「わからないのに置き去り」が、子どもに“どうせ無理”の学習性無力を学ばせてしまう、という問題提起。

• カギは“適応（アダプティブ）”と“即時フィードバック”

  みんな同じではなく、 今の理解度に合わせて出題・説明・復習間隔を可変 にする。間違いはすぐに正し、 リカバリ可能 な経験に変える。

今回は「集団学習性無力」の話をしたい。「学習性無力」は伝染する。私個人の経験だと、「ダメな開発チーム」の半数以上でこれが蔓延してる。そこにいていつも思うのは、「勝てる量」に思いが至らないことである。私はこういうところではいつも「少数派」にいたので常にそれに抗おうと足掻く側なのだが、とにかく「なんでたった200人しかいない集団を変えれないと思うのだ?」なんだよ。つまり脅威の過剰見積もりなんだよ、こういう空気の元凶は。こういう「制御可能領域の見積もり誤り」病が組織に蔓延しがちなメカニズムについて、ちょっと論じてみてくれない?

「How we learn and unlearn to be helpless」は既出テーマ（学習性無力感）の“復習回”なので、 流れは短く 、 実例は厚め 、最後に アップデート で締める。

• 導入：学習性無力感＝「努力しても結果が変わらない経験が続く→“どうせ無理”がデフォになる」現象。元はセリグマンの古典研究（逃れられない電撃→回避行動が消える）。
• 人間版の鍵： 帰属様式 （失敗の原因を“自分/普遍/恒久”に帰すか）が無力感を固定化する。
• 連鎖：無力感→回避・先延ばし→機会喪失→“やっぱり無理”の再強化。
• ほぐし方： 可制御性の再学習 。小さな成功、選択肢の可視化、因果の再ラベリング、支援の同伴。
• 注意：トラウマや慢性ストレスが基盤のこともあるので、 自己責任論で追い詰めない 。

必要なら、この回の 実装チェックリスト（採用／マネジメント／チーム運用の最小単位） も作るよ。今回の論点は“いい話”に終わらせず、手続きに落とすと効く。

• ゲストは当時 Google のPeople Operations責任者・ Laszlo Bock 。新刊『Work Rules!』を土台に、「職場を行動科学で設計する」とは何かを語る回。番組の導入は“仕事はしばしば最悪だ、でも必ずしもそうでなくてよい”という宣言から。
• まずは 採用 。直感やブレインティーザーは捨て、 構造化面接＋ワークサンプル＋一般的認知能力（GCA） を組み合わせるのが最も予測精度が高いと説明。質問は全候補者で一貫させ、評価はルーブリックで可視化する。面接官も階層を越えて多様化することでバイアスを抑える、という実務まで触れる。
• 次に マネジメント 。Google の長期研究 Project Oxygen で、良いマネジャーの行動10項目（「良いコーチ」「任せて細かく管理しない」「明確なビジョン」「効果的なコミュニケーション」等）を特定し、昇進・育成・1on1に落とし込んだ……という“データから運用へ”の循環を紹介。
• さらに チーム設計 。 Project Aristotle の結論――鍵は個人のスター性ではなく 心理的安全性 ――を確認。メンバーがリスクを取って発言できる場をどう作るかがパフォーマンスを分ける、と。
• そのうえで“ナッジ”的な 職場の細部設計 （例：食堂やオフィスの選択肢・デフォルト・表示の工夫）を通じて、健康や協働や集中を 邪魔しない環境 を作る、という思想で締める。詳述はBockの書籍へ誘導。

ちょっと誤読しがいがあるというか、これをテーマにビジネス書が書かれたらたぶん5割の著者が間違った主張をし、正しい5割の著作の読者の6割が誤読しそうなので、言い方気を付けないといけないけれど…。断られ耐性は訓練で上がる、とまずは言ってるわけよね。さらに人と交渉する際のテクニックというものも、結局のところは(私が思うに)共感力みたいなことだと、そういうことを言ってるのかな?

• 導入 ：起業に挑戦→重要投資家にフラれ、恐怖と回避が増大。そこでJiaは 「拒絶に慣れる」実験 を決意（のちの『Rejection Proof』）。

• 方法 ：〝100日間、毎日わざと断られに行く〟。Krispy Kremeで 五輪ロゴ型ドーナツ を頼む、他人の庭に 木を植えさせて と頼む、知らない相手に $100を貸して と頼む…すべて撮影・記録。失敗だけでなく、 意外と通る ことも多い。

• 見えてきたこと

  • 拒絶は主観的 ：相手の事情で左右される。人格の総否定ではない。
  • “No”の中身を聞く ：「なぜ？」と聞くと、 条件交渉 に変わる（量を減らす／タイミングを変える／代案を出す）。
  • お願いの設計 ： 短く具体的 に、相手のメリットや楽しさを添えると通りやすい。

• 脱感作 ：回数を重ねると 痛みの予期が下がる 。データ化で学習が加速。

これは #042 とセットで読むといいやつだね。